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症状再燃の例〜安全摂取可能量の増加後に接触機会が増えて

2023.02.24

投稿者
クミタス

アレルゲンを皮膚から吸収する中で、全身性のアレルギー症状が出現することがあります。食物アレルゲンの経皮感作が成立し、摂食した際に症状出現した例については以下でも掲載しておりますが
鶏卵抗原に経皮感作し卵アレルギーを発症した例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3345 
魚、貝、甲殻類と接触し皮膚症状などが出現する場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3374 
 
乳幼児期発症の即時型鶏卵アレルギーに対して経口免疫療法を施行し、安全摂取可能量の増加と、卵白およびオボムコイド特異的IgE値の低下が見られたものの、職業上鶏卵を扱い接触するようになって手湿疹が生じ、卵白特異的 IgE 値が再上昇した例の報告も見られています。

食物アレルギーの既往があり蕁麻疹が出現していて、食物アレルギーの再燃が疑われ、シェーグレン症候群であったケースもありますが、
蕁麻疹が出現し食物アレルギーの再燃が疑われたが、別の疾患であった例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4559
アレルゲンに接触するようになって手湿疹が生じ、卵白特異的 IgE 値が再上昇することもあることにご留意いただければと思います。

出典・参照:千葉友揮 糸永宇慧 柳田紀之 佐藤さくら 海老澤元宏 国立病院機構相模原病院 経口免疫療法施行後に鶏卵への職業的曝 露を契機に手湿疹の悪化と卵白特異的 IgE 値の再上昇を来した2例

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