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ローズマリーによる反応例

2023.03.29

投稿者
クミタス

ローズマリーはシソ科に属し、香味油、シーズニング、ドレッシング、酢、マリネ、洋風ソース、スープ、一部のチーズ、一部のパン、一部の鍋スープ、パスタ料理、肉料理、魚料理、カレー、シチュー、リキュール・カクテル、ハーブキャンディ、ハーブティ、クラッカー、スナック菓子などの食品以外にも、エッセンシャルオイル、洗顔石けん、化粧水、美容液、香水、ヘアケア製品、ボディケア製品、リップクリーム、歯磨き剤などにおいても使用されていることがあり、経皮感作する機会もあります。

シソを栽培している方において接触皮膚炎を生じることがありますが
シソによる皮膚炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4077 
ローズマリー、ローズマリー抽出物による接触皮膚炎と考えられる例の報告も見られています。
・23歳女性で約2か月間ローズマリーの葉の抽出物を含むクレンジングジェルを使用していて、皮膚炎を生じた
・アレルギー性鼻炎や喘息性気管支炎などの病歴を持つ48歳の女性で、ローズマリーなどの植物に触れた散歩の数時間後に、手、まぶた、顔に浮腫と湿疹を生じた
・ローズマリーを摘んだ数時間後に手、前腕、顔の皮膚に症状出現した62歳の非アトピー女性の例
などが見られ、含有の diterpene carnosol が原因物質である可能性があり、またローズマリーと同じくシソ科のタイムとの交差反応性も考えられています。
 
ローズマリー、タイム、シソ以外に、バジル、エゴマ、ミント、ラベンダー、セージ、マジョラム、オレガノ、レモンバーム、チョロギもシソ科に分類されますが、今後も情報をアップデートしていきたいと思います。

アロマオイルの原液使用におけるアレルギー性接触皮膚炎の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3140 

出典・参照:M. Miroddi, G. Calapai, S. Isola, P.L. Minciullo, S. Gangemi. Rosmarinus officinalis L. as cause of contact dermatitis
Gioacchino Calapai, Paola L. Minciullo, Marco Miroddi, Ioanna Chinou, Sebastiano Gangemi, Richard J. Schmidt  Contact dermatitis as an adverse reaction to some topically used European herbal medicinal products – Part 3: Mentha × piperita – Solanum dulcamara

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