ライ麦、ライ麦粉はパン、グラノーラ、ミューズリー、シリアル、シリアル付きヨーグルト、チョコレート菓子、クラッカー、焼菓子、穀物コーヒー、ブレンド茶、一部の野菜果汁飲料、一部の麺、一部のスープやカレールウ、コロッケ(衣)などでも使用されていることがあり、摂食機会があります。
今までに考えられているライ麦のアレルゲン例
・Sec c 20
70 kDa γ-70 secalin
Sec c 20に対して、血液検査(ELISA)では、23人中21人 (91%) の小麦依存性運動誘発性アナフィラキシー患者さんにおいて陽性、皮膚プリックテストでは、15人中10人 (67%) の患者さんで陽性反応が見られた、との報告もあります。
小麦にアレルギー反応を示す方の中には、ライ麦、大麦に交差反応を示す方も存在しており、γ-70 secalinは小麦の主要アレルゲンの1つであるω-5 グリアジンと交差反応性があるとの示唆がなされています。
・Sec c 1
吸入性アレルゲン
・Sec c 5
30 kDa 吸入性アレルゲン
・Sec c 38
吸入性アレルゲン
32歳の日本人男性。元喫煙者で20歳の頃からアレルギー性季節性鼻結膜炎があった(喘息の病歴はなく、弟に気管支喘息があった)。25 歳からパン屋さんで働いていて、27歳時から小麦粉ではなくライ麦粉を扱っているときに鼻結膜炎の悪化を経験していた。28歳時、ライ麦粉を扱っているときに胸の圧迫感、咳、喘鳴の症状を初めて経験し、翌日まで症状が続いた。32歳時、50%ライ麦粉を含むパン200gを食べて30分後に、上半身の蕁麻疹、顔の腫れ、まぶたの血管浮腫、気道の狭窄による呼吸困難などのアナフィラキシー症状が出現しており、職業上ライ麦アレルゲンに暴露し症状出現したと考えられるケースなどもみられています。
上記の方は小麦粉で作ったパンのみを焼き、作業中はマスクを着用し、ライ麦粉への曝露を一切避けることで、さらなる悪化なしにパン屋さんでの勤務を続けた、との記述もなされています。ライ麦によるアレルギー例については食物依存性運動誘発アナフィラキシーの報告などもありますが、アレルゲン、アレルギーについて今後も追記していきたいと思います。
出典・参照:Rye gamma-70 and gamma-35 secalins and barley gamma-3 hordein cross-react with omega-5 gliadin, a major allergen in wheat-dependent, exercise-induced anaphylaxis
Chiyako Oshikata, Naomi Tsurikisawa, Akemi Saito, Hiroshi Yasueda, Kazuo Akiyama Occupational asthma from exposure to rye flour in a Japanese baker
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10609
きんちゃん666
豆腐と刺身に使いましたが…