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カルミン含有の化粧品による症状出現

2024.07.10

投稿者
クミタス

コチニール色素の主成分はエンジムシから抽出されたカルミン酸で、カルミン酸にアルミニウム等を結合させて不溶化(レーキ化)した、カルミン酸のアルミニウムレーキやアルミニウム・カルシウムレーキはカルミンになり、カルミンは化粧品、医薬部外品、医薬品などに使用されることがあります。
コチニール色素を含む海外製品のチョコレートやマカロンを摂食した後に症状出現したアレルギーの例、8歳時にコチニール入りのフランクフルトを初めて食べて、冷汗、口腔内違和感、呼吸苦、全身に蕁麻疹が出現した例なども見られていますが、

コチニール色素が使用されることのある食品とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4485 
コチニール色素による男児でのアレルギー例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3737 
カルミン含有のアイシャドウによる接触蕁麻疹のケースを掲載します。

21歳女性。以前にアイシャドウを用いた際に上眼瞼の痛痒を自覚することがあり、今回別のアイシャドウを店頭販売で少量試用した際に、痛痒や違和感があったが、同商品を購入し自宅にて実際に両上眼瞼部に使用したところ、同部位の痛痒に引き続き鼻汁、咳嗽, 軽度の呼吸困難を自覚した。上眼瞼の浮腫性紅斑は数日継続した後に自然軽快した。成分を調べるとカルミンが含有されており、プリックテストが施行された結果、アイシャドウおよびカルミン試薬で陽性を示した(出典・参照:アイシャドウ中のカルミンによる接触蕁麻疹)。
カルミン含有化粧品を使用して経皮感作し、コチニール色素を含んだ食品の摂取時に、アレルギー症状を出現する可能性について今までも示唆されていますが、他の報告なども追記したいと思います。

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