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マカデミアナッツと症状

2023.06.19

投稿者
クミタス

マカデミアナッツについてはこちらにおいても掲載しておりますが
マカデミアナッツによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2953 
マカデミアナッツのアレルゲンとしては、以下などが挙げられます。
 
⚫︎マカデミアナッツのアレルゲン例
現在までに報告、登録されているアレルゲン
・Mac i 1
   7Sグロブリン ビシリン 50 kDa 
・Mac i 2
   11Sグロブリン レグミン
7Sグロブリン(40〜80kDa)、11Sグロブリンは主に種子類に含まれ、熱や消化に耐性があり、即時型症状を生じることが多いアレルゲンとみられています。
 
⚫︎マカデミアナッツによる症状例
・口腔アレルギー症候群
・アナフィラキシー
 咽頭違和感の後、全身皮膚発赤掻痒、呼吸困難、頭痛、腹痛、血圧低下などを生じる場合もあります。
・含有する化粧品を使用していてアレルギー症状が出現
   リップクリームによるアレルギー~食物由来成分
    https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3572 
   上記など、マカダミアナッツオイル含有製品を塗布していてアレルギー症状が出現した例など
・食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
・多量摂取による劇症肝炎
   食品による肝障害の例から
   https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3729 

マカダミアナッツ摂取後、アナフィラキシー症状を呈した症例2人を経験した。一人は症状出現前にマカダミアナッツオイル含有保湿剤を1年使用しており、経皮感作が疑われた。2人ともに皮膚テスト陽性であった。マカダミアナッツの抗原蛋白抽出を行い、イムノブロッティングにて患者血清と反応させたところ、症例1では 20kDa、50 kDa、60kDa と 65 kDa 付近に、症例2では18kDa、20 kDa、50 kDa、60kDa に陽性バンドを検出した。このうち60kDa、65 kDa のタンパク質についてはこれまでIgE結合の報告はない(出典・参照:青田明子 勝沼俊雄 藤多慧 鈴木亮平 相良長俊 近藤康人 赤司賢一 マカダミアナッツアレルギー2例のアレルゲン解析)。

経皮感作と関与するアレルゲン、上記以外のアレルゲンについても今後情報をアップデートしていきたいと思います。

カシューナッツによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1369

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