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急性食物蛋白誘発胃腸炎の食物経口負荷試験において

2023.06.22

投稿者
クミタス

急性食物蛋白誘発胃腸炎の食物経口負荷試験施行時期、過去の症状の重症度や負荷量と食物経口負荷試験での誘発症状の重症度の関係については明らかでない面があるとの示唆もありますが、最後に症状出現した時から食物経口負荷試験までの期間が短い乳児において食物経口負荷試験の実施時に重症症状を呈した例も見られています。
 
生後1か月まで混合栄養で症状がなかったが、生後3か月時の普通ミルク再導入により軽症の急性食物蛋白誘発胃腸炎を疑う症状を呈し、確定診断のために国際コンセンサスガイドラインに準拠した通常負荷量で食物経口負荷試験を施行したところ、意識障害やアシドーシスを伴う重症な症状を呈した(出典・参照:濱口冴香 山本貴和子 佐藤未織 大海なつき 隈元麻里子 小川えりか 野村伊知郎 山本康仁 生後3か月時に軽症で発症し,食物経口負荷試験にて急激な意識障害とアシドーシスを伴う重症症状を呈した乳によるacute FPIES(Food protein-induced enterocolitis syndrome)の1例)。
 
上記では、乳児期、また最後の症状出現時から食物経口負荷試験までの期間が短い場合は、ガイドラインに準拠した負荷量でも重症の誘発症状を生じる可能性があり、負荷量設定、緊急時対応の事前準備が安全な食物経口負荷試験の実施の重要性を示唆しています。また他の報告含め追記したいと思います。

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