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エスカルゴによるアレルギー

2023.09.07

投稿者
クミタス

エスカルゴとして食用されるカタツムリには、主にプティ・グリ種(Helix Aspersa Muller)、グロ・グリ種(Helix Aspersa Maxia)、トルコ種(Helix Lucorum)、ブルゴーニュ種(Helix Pomatia Line)が挙げられます。エスカルゴを摂食してアレルギー症状を生じる場合もあり、現在までに以下のアレルゲンが考えられています。

ヒメリンゴマイマイ(食用カタツムリ/Helix Aspersa Muller [Cornu aspersum] (Brown garden snail))のアレルゲン例
・Hel as 1
36 kDa トロポミオシン

トロポミオシンは、カタツムリにアレルギーのある患者さんの18%の血清で反応が見られた、との報告もあります。
カタツムリは貝、タコ、イカと同じく軟体動物に分類され、これらにおけるアレルゲンの1つにトロポミオシンがあります。ヒメリンゴマイマイと他の食用軟体動物のトロポミオシンは69〜84% の相同性、節足動物のトロポミオシン と62〜65% の相同性を示したとの示唆も見られています。
国内でもエスカルゴによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの報告例がありますが、今後もアレルゲン、アレルギー例について掲載したいと思います。
 
イカによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーのケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4663 
イカによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2606 
タコによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4153 
アサリによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3597 
 
出典・参照:Juan A Asturias, Elena Eraso, M Carmen Arilla, Nuria Gómez-Bayón, Filipe Inácio, Alberto Martínez  Cloning, isolation, and IgE-binding properties of Helix aspersa (brown garden snail) tropomyosin

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