血清TARC値は、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES) のの症状出現後に上昇していることがあり、重症度を反映する可能性が示唆されています。
血清TARC値の上昇と食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2117
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)寛解判定における血清TARC値の有用性を検討した報告を掲載します。
2017 年から2025年に卵黄2gの食物経口負荷試験時に血液検査を実施した児を対象とし、診療録より後方視的に調査した。陽性群(A)、陰性だが後日症状を認めた群(B)、陰性で増量できた群(C)に分類し、臨床背景およびTARC(試験前と約24時間後)の3群比較を行った。
卵黄の食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)は19名、食物経口負荷試験は26件あり、A群12例、B群4例、C群10例であった。臨床背景、TARC前値に差はなかった。食物経口負荷試験前/後のTARC(pg/ml)は、中央値でA群698/1325、B群714/1095、C群628/564で、A群で試験後明らかに上昇しており、B群でも上昇傾向を認めた。TARCの前後差(後-前)はA群442、B群321、C群42.5、前後比(後/前)はA群1.78、B群1.51、C群0.93で、いずれもC群に比しA群、B群で有意に大きかった(p<0.01)(出典・参照:石倉稔也,増本夏子,吉元陽祐,李守永 田川市立病院小児科,国立病院機構福岡東医療センター小児科 食物蛋白誘発胃腸炎症候群(FPIES)の寛解判定における血清thymus and activation-regulated chemokine(TARC)値の有用性)。
食物経口負荷試験で陰性であっても後日症状が出現した児では、食物経口負荷試験後の血清TARC値が上昇し、増量できた児では上昇はみられておらず、食物経口負荷試験前後の血清TARC値測定は、寛解判定や安全な管理に有用な可能性があることを示唆しています。
血清TARC値については以下も併せてご覧ください。
血清TARC値の上昇~アトピー性皮膚炎以外が原因である可能性も
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3404
低出生体重児におけるTARC値
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4428
腸疾患と血清TARC値
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3775
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