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「グルテンフリー」にも、グルテンが含まれることが

2015.05.06

投稿者
クミタス

グルテン表示においては、CODEXにてグルテンフリーの基準が設けられ、グルテン含有率が20ppm(0.002%)未満のものには、グルテンフリーと表示することを許可するとされ、EUでも採択されています。

また、英国 食品基準庁では「グルテンが極めて低い」とは100ppm(0.01%)以下のことであり、「グルテンを含む成分を使用していない」という表現は、意図的にグルテンを加えていないが微量に含まれる可能性のある食品に使用できるが、これはグルテンフリーを保証するものではない(原材料にグルテンを使用していないと記載されている商品でも、何らかの混入などでグルテンを含むことはある)としています。

FDAにおいては、「no gluten」、「free of gluten」、「without gluten」はグルテンフリーと同様、表示するには、食品中のグルテンが20ppm未満でなければならないとしています。

日本では、まだグルテンフリーに関する表示の取り決めは成されていませんが、アメリカ、EUのグルテンフリーと記載されている商品においては、最大20ppm(0.002%)近くのグルテンを含む可能性があります。

200gの商品であれば、最大0.004mg近くに該当しますが、この基準はセリアック病の方が安全に食べられるかを意識しており、小麦にアレルギー症状のある方の表示基準ではありません。

グルテン(グリアジン、グルテニン)以外にも小麦には、アレルゲンとなり得るアルブミン、グロブリンが含まれており、またグリアジン、グルテニンにアレルギー反応がある方にとって、20ppm未満であれば症状が出ないレベルであり安全という検証ができているわけではありません。
20ppmを吸引や経皮や粘膜吸収ではなく、飲食摂取する場合、アレルギー症状が出るレベルかというと個人差はあるかと思いますが、コンタミネーションにも配慮が必要な方、ごく微量で反応する方、一度に大量に食べる場合は、「gluten free」、「no gluten」、「free of gluten」、「without gluten」の表示には留意できると良いかと思います。


参照:
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm363474.htm
https://www.food.gov.uk/sites/default/files/multimedia/pdfs/publication/glutenconsumer.pdf

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