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アレルギーSTORY

包丁で手を切りゴム手袋着用になってから

2016.06.20

投稿者
りかこ

Author りかこさん

スーパーの精肉売場担当として仕事をする日々でしたが、包丁で手を切った後からゴム手袋を着用することになり、それから手に水疱ができ、かゆくて痛くて眠れない夜は保冷材をにぎって寝たことも。

・私のアレルゲン
ラテックス以外はありません。
 
・現在の年齢、発症した時点の年齢
現在28歳、発症時25歳ぐらい
 
・家族のアレルギー
母→花粉症。父、妹2人→特になし

アレルギー症状の経験はなかった


私は人生で“アレルギー”になった事は一度もありませんでした。
花粉症や肌荒れもなく、好きな食べ物を食べ、好きな事をして過ごしていました。
 
今の会社(総合スーパー)に入社し、私の担当は精肉売場になりました。
お肉を自分で仕入れて、切って、加工し、店頭で販売するといった仕事内容です。
重い肉を持ったり、冷たい肉を切ったりと肉体的にも辛い事はありましたが、自分にはピッタリの仕事だったようで毎日楽しく働いていました。

包丁で手を切ったことからゴム手袋着用になり


入社して2年が経った頃、包丁で手を切ってしまいました。
通常は素手で作業をしているのですが、怪我をした時はゴム手袋(よくある水色のピチピチのモノです)をして作業しなければなりません。
怪我が治るまで毎日ゴム手袋をして作業を行っていました。
この事がきっかけで、怪我が治った後もゴム手袋をして作業する事が習慣になってしまい、約1年毎日ゴム手袋をはめていました。

手の甲の水疱に始まり、どんどん悪化


ある時、日中車を運転している時にふと自分の手の甲を見ると、すごく小さな水泡のようなモノが無数にできていました。
それが私の手荒れのはじまりでした。
無数の水泡はあっという間に私の手の平まで広がり、そして手は真っ赤に、皮膚はボロボロになっていきました。
すぐに近くの皮膚科に受診したところ、「手荒れだね~」と、ヒルドイドを処方され、こまめに保湿すること、と言われました。
その当時は直接水に触れる仕事はほぼなかったのですが、どんなにヒルドイドを塗っても手荒れはおさまりませんでした。
最初はガサガサだった手荒れはどんどん悪化し、肌に亀裂が入ったり、皮がめくりあがったりするようになりました。

それからも同じ病院に通い、治らない手荒れにステロイドの飲み薬と塗り薬が続いたのですが、飲み薬は飲む期間が決められており、飲んでいる間はスッと手荒れが引くのですが、飲まなくなるとあっという間に元通りに…。むしろ飲む前よりもひどくなっているように感じました。
この頃の手荒れは手首の下まで広がり、常に真っ赤でパンパンに腫れ上がり、皮もボロボロとめくれ、皮膚からは透明な液体が出ている状態でした。
かゆくて痛くて眠れない夜は保冷剤をにぎって寝ていました。
仕事では手が痛いので綿の手袋をして、その上にゴム手袋をして作業をしていました。
一生このままだったらどうしよう、と思う時もありました。

いろいろと調べてみたら


こんな状態のまま約2年を過ごした頃、心配していろいろと調べていた母親から「ラテックスアレルギーじゃない?」と言われました。
初めは、ラテックスアレルギー?何それ?という感じでしたが、調べてみると、すぐに思い当たる節が。ゴム手袋だ!!
その日のうちにラテックスフリーの手袋を探し、注文しました。
ラテックスフリーの手袋に変えると、すごい早さでみるみるうちに手荒れがおさまっていき、あっという間に手荒れのない手に戻りました。
 
アレルギーとは無縁の人生だと思っていたのにこんな形で発症するとは…。
だからこそ2年近くもアレルギーだということに気がつかずに苦しんでいたのでしょう。


幸い、食べ物に反応する事は今のところなく過ごせています。
ただ、気を抜いてお皿を洗う時にゴム手袋をするとすぐ赤くなったり、お酒を飲むと当時手荒れしていた所が、そのまんまくっきりと真っ赤になります。
それを見るたびに、あぁ~、こんな風にひどかったなぁと懐かしくもなります。
 
毎日体に触れる事によってアレルギーになってしまう、恐ろしいです。
毎日だからこそ当たり前になって原因にも気付けなくなってしまう、それがアレルギーの始まりにもなるのですね。
 
仕事のイメージからか、直接水に触れていないことを話しても、水仕事だから手が荒れると思われがちで、最終的には、治るには仕事を完治するまで休むか、辞めるしかないとまで言われたこともありましたが、明確な原因がわからなかったことで約2年も我慢してしまう事になりました。
ゴム手袋、ラテックスに原因がある可能性を早くにわかることができたら、と思うとともに、もしいま同じような方がいましたら、環境を振り返る機会になればと思っています。

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