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レンズマメによるアレルギー

2020.07.23

投稿者
クミタス

マメによるアレルギーについては
マメ科植物でのアレルギー反応例 豆のアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1889
でも掲載しておりますが、今回はレンズマメによるアレルギーについてお送りします。

レンズマメはマメ科ヒラマメ属に属し、ヒラマメとも称され、茶レンズマメ、赤レンズマメ、緑レンズマメが流通しています。煮込み料理、スープ、サラダなどで使用され、地中海沿岸、中近東、一部のアジア諸国で摂食機会が多くあります。
ヨーロッパの子供における食物感作と食物アレルギーの有病率の報告( Prevalence of Food Sensitization and Food Allergy in Children across Europe 2020)では、地中海沿岸の子供において、レンズマメとくるみアレルギーの有病率が高いと記されていますが、レンズマメは成人を含めスペインにおける食物が原因のアナフィラキシーの25%ほどであるなど、食物アレルギー、アナフィラキシー、好酸球性食道炎の原因食物の中で比較的多くを占めています。

レンズマメのアレルゲン
・Len c 1
47 kDa
・Len c 2
66 kDa
・Len c 3(LTP)
9 kDa

レンズマメスープを摂食し、吐き気、嘔吐、目と唇の腫れ、全身の発赤、腫れを発症した9歳男児にて、レンズマメスープが皮膚に接触して皮膚のかゆみ、発赤、腫れを生じた例も見られていますが、レンズマメにおいては加熱調理された料理を摂食して、またマメを煮る際の蒸気によりアレルギーを発症する可能性もあります。
今後も症例追加など情報アップデートをしていきたいと思います。

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