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甘酒とアルコールについて

2015.01.14

投稿者
クミタス

甘酒の種類


ご存知の方も多いかと思いますが、甘酒には製造工程の違いで2種類存在します。

・原材料が米と米こうじのみ
・原材料に酒粕が入っているもの

米と米こうじのみで製造している甘酒は、アルコール発酵前のものになり、米と米こうじで製造する甘酒に酵母を加えるとアルコール発酵をし、日本酒(純米酒)になります。

つまり米と米こうじのみでつくる甘酒には、アルコールは含まれないことになります。

米と米こうじのみでつくられる甘酒にも甘みがありますが、これは米こうじに含まれる、でん粉分解酵素のアミラーゼにより、米やもち米のでん粉が糖化し、ぶどう糖が作られたためで、このぶどう糖による甘みになります(米と米こうじでつくられる甘酒の中には砂糖や食塩を添加しているものもあります)。

一方、酒粕が入った甘酒には、アルコールが含まれます。
これは酒粕が、日本酒等を精製した際に残る固形の副産物であり、酒粕にアルコールが含まれているためになります。
酒粕に含まれるアルコール分は8%程になり、酒粕の入った甘酒飲料はアルコール分としては1%未満であることが多く、アルコール分1%未満の飲み物はノンアルコール飲料と定義され、そのため酒粕が含まれる甘酒もアルコールを含んでいても清涼飲料水としてのカテゴリーになります。

アルコール量の目安


酒粕が入ったアルコール分1%の甘酒を500ml飲んだ場合、からだからアルコールが抜けるのに約30~40分ほどかかります。一つの目安にして頂けると良いかと思います。

甘酒に見た目が似た別のもので、白酒があります。白酒はお神酒としても飲まれた方がいらっしゃると思いますが、白酒はアルコール分10%程度になります。
白酒は蒸したもち米にみりん、または米麹と焼酎などを混ぜて仕込み、約1ヶ月間熟成させた、もろみをすりつぶして作られたものになります。
こちらは500ml飲んだ場合、からだからアルコールが抜けるのに約6時間ほど、100mlで1時間以上かかります。
ちなみに交通ルール上、酒気帯運転として明らかに減点対象になるのは、呼気中アルコール検出量が0.15mg以上の場合ですが、白酒では190ml程度の飲酒量ですと呼気中アルコール検出量が0.15mg程、からだからアルコールが抜けるのに2時間30分ほどかかります。
呼気中アルコール検出量が0.15mg程になるのは、酒粕が入ったアルコール分1%の甘酒では1900ml程度の飲酒量になります。

アルコール代謝は個人差があり、個人でも体調や飲食物により変動しますし、それ以下の量で検出されないということではありませんが、飲酒した場合は、からだから抜けるまでは運転しないことを前提に、目安にしていただければと思います。
尚、アルコール代謝は体重が重い方の方が速い傾向にあるとも言われています。

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