「みんなの食卓®」の前身に「アピライト」という商品がありました。その商品は、お客様からいただいた「食物アレルギーの子供でも安心して食べられる製品を開発してください」という熱いメッセージが開発のきっかけでした。
「アピライト」は、特別用途食品の一種である「アレルゲン除去食品」の許可を得ていたものでしたが、売場が限られ、価格も高めで、売れ行きは限定的でした。もっと手軽に、食物アレルギーにお困りの方に対応商品をお届けするため、 「みんなの食卓®」が生まれたのです。

食物アレルギー対応商品を製造するためには、安心できる原料を確保するため仕入れ先が限られます。まだまだ改良の余地はありますが、ご満足いただける商品づくりを心がけています。
中でも、「みんなの食卓®」米粉パンは平成24年度山形県のやまがた米粉食品コンクールで最優秀賞（山形県知事賞）を戴いた商品です。地元酒田のお米を100％使用した、もちもちの、ふわふわ「もち・ふわ」の食感を味わっていただけます。

ニッポンハムの食物アレルギー対応商品は、東北日本ハム（株）で製造しています。大きく4つの工場棟があり、当初はその2つが食物アレルギー対応の専用工場でしたが、2015年4月から4棟全てが食物アレルギー対応になりました。
東北日本ハム（株）で生産している商品全てが、特定原材料7品目（卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに）を使用しない、持ち込まない専用工場でつくられる商品へと変わりました。

専用工場は国際的な認証規格で外部認証であるHACCPやISO9001, ISO22000を取得し、安全・安心な商品づくりを行っております。
特定原材料7品目は使用しない、かつ持ち込まない食物アレルギー対応の専用工場としてお客さまの期待に応えるべく商品ラインアップをさらに増やして参ります。

食物アレルゲンの検査はニッポンハムの検査技術を活かし、主要な原材料は全ロットについてイムノクロマト法による検査を行い、特定原材料7品目が含まれないものを使用しております。
東北日本ハム（株）の工場においては、特定原材料７品目を持ち込まない管理をしていますが、万が一混入した場合でも対応できるよう、製造途中と最終商品の検査も実施しています。

東北日本ハム（株）は、山形県酒田市で「みんなの食卓®シリーズ」の米粉パン、ロースハム・ベーコン、ソーセージ、ハンバーグ、ミートボールをはじめ、シャウエッセン® 、森の薫り®シリーズ、さらには東北ならではの素材や味を活かした商品など、主食（パン・パスタ）からおかずにいたるまでの幅広い商品を製造しています。

ニッポンハムグループでは「人輝く、食の未来」を実現するために、「生命（いのち）の恵みを大切にする」、「品質に妥協しない」、「食の新たな可能性を切り拓く」、「『食べる喜び』を提供し、楽しく健やかなくらしに貢献する」ことを大事にしています。
安全・安心で高品質な商品を、常に安定してお客様に供給していくことを何よりも大切に考え、食品メーカーとしていち早く食物アレルギーへの取り組みを開始し、2007年には特定原材料７品目（卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに）を持ち込まない専用工場を東北日本ハム（株）に設立し、今日に至っています。
これからも衛生・品質面のあらゆる角度から厳しい基準を設けながら、食物アレルギーの方々に安心して利用いただけるようなものづくりに取り組んでまいります。

「みんなの食卓®」米粉パンは、地元酒田市およびＪＡと連携し、工場の従業員が田植えや稲刈りに参加しながら収穫した、酒田市産のお米を100％使用しています。昨年2月、9月には、酒田市内の小学校の給食メニューに「みんなの食卓®」米粉パンが登場。食物アレルギーの有無にかかわらず同じパンを全校生徒が食べる日になりました。地産地消の意味合いもあり、従業員も「子供達から『美味しかった！」』言われた」、と喜んでいました。
「みんなの食卓®」米粉パンはパッケージデザインが少し変わり、「酒田産米粉100％使用」と表示するようになりました。これからもさらに改良を重ね、よりよい商品をお届けしていきます。