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シソによる皮膚炎

2021.04.30

投稿者
クミタス

シソを栽培している方において、接触皮膚炎症状が出現することがあります。過去報告例では、1日最大摘葉数5,000枚前後~15,000枚ほど、栽培年数2~3年くらいでの発症例などが見られています。
そう痒、発赤、角質肥厚、鱗屑、びらんといった症状が挙げられ、シソ科のシソに含まれる精油成分(香り成分)のペリルアルデヒドやペリルアルコールが、炎症を引き起こす原因物質である可能性が考えられています。

アレルギー性接触皮膚炎と主な原因物質


葉、茎、樹液、花に接触し、含有物質が抗原となり感作が成立し、アレルギー反応の機序により接触部に皮膚炎を生じるアレルギー性接触皮膚炎においては、以下などが挙げられています。
・シソ
主な原因物質:ペリルアルデヒド、ペリルアルコール
・ウルシ科植物(ウルシ、ツタウルシ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ハゼノキ)
主な原因物質:ウルシオール
・ギンナン(外種皮)、イチョウ
主な原因物質:ギンゴール酸、ビロボール
・キク科(キク、マーガレット、ヒマワリ、ダリア、ヨモギ、レタスなど)
主な原因物質:セスキテルペンラクトン類(アラントラクトン、アルテグラシン A)
・トキワザクラ、オトメザクラ
主な原因物質:プリミン
・ウコギ科(カクレミノ、ヤツデ、キヅタ)
主な原因物質:ファルカリノール
・チューリップ
主な原因物質:チュリパリン A
・ヒガンバナ科(ニンニク、タマネギ、ニラ)
主な原因物質:ジアリルジスルフィド

また症例含め掲載していきたいと思います。

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