症状誘発閾値が極めて低い重症牛乳アレルギー患者さんにおいて、加熱牛乳粉末を用いた経口免疫療法が非加熱牛乳経口免疫療法と比較してどの程度安全かつ有効に実施できるかを検証した報告について掲載します。
症状誘発閾値が非加熱牛乳0.2mL以下の患者さんを対象に,2022-2024 年に加熱牛乳粉末の経口免疫療法を実施した患者さん(粉末群)と2019-2021 年に非加熱牛乳の経口免疫療法を実施した患者さん(牛乳群)を比較した。
微量から非加熱牛乳3mL相当まで摂取量を漸増し維持。2年後までの脱感作率、2週間牛乳除去後の加熱牛乳25 mLの食物経口負荷試験の陰性率、副反応の頻度を評価した結果、粉末群17例,牛乳群27例の年齢(以下中央値)は6.9歳/6.7歳,アナフィラキシーの既往は94%/74%,牛乳特異的IgE 値(UA/mL)は49.3/85.6と有意差を認めなかった。2年後の脱感作率は粉末群と牛乳群それぞれ27%/37%,食物経口負荷試験の陰性率は9%/7.4%で有意差を認めず、2年間の総摂取回数に対する総副反応の割合は4.6%/10.5%(p<0.001),軽症の副反応の割合は3.9%/9.9%(p<0.001),中等症・重症の副反応の割合に有意差を認めなかった(出典・参照:吉本記世香,伊藤悠,大関塁,徐アレキサンダー,石橋誠二郎,河合慧,永倉顕一,高橋亨平,柳田紀之,佐藤さくら,海老澤元宏 国立病院機構相模原病院臨床研究センター・小児科 牛乳アレルギー患者へのLow-doseoral immune- therapy(OIT)におけるプロダクトの比較:加熱牛乳粉末群と牛乳群の2年経過)。
上記報告からは
・加熱牛乳粉末による経口免疫療法は、非加熱牛乳による経口免疫療法と有効性にほぼ違いはない
脱感作率(2年後):27% vs 37% → 有意差なし
食物経口負荷試験の陰性率:9% vs 7.4% → 有意差なし
→低閾値(0.2 mL以下)という重症例でも加熱牛乳粉末の経口免疫療法は選択肢になり得る
・安全性は加熱牛乳粉末が明確に優れている
総副反応率:4.6% vs 10.5%(p<0.001)
軽症副反応率:3.9% vs 9.9%(p<0.001)
中等症・重症は差なし
ことが伺えます。経口免疫療法の初期導入を加熱牛乳粉末で行い、後に非加熱牛乳での経口免疫療法へ移行する有用性も考えられるところですが、また他の報告など掲載したいと思います。
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