コチニール色素は赤色の着色料で飲料・食品、医薬品、医薬部外品、化粧品にも使用されることがあります。
コチニール色素が使用されることのある食品とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4485
コチニール色素による男児でのアレルギー例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3737
コチニール色素が使用されることのある食品や症状出現例については上記でも掲載しておりますが、タイで作られた茶葉を使ったミルクティーのタイティーに使用されていたコチニール色素が原因での症状出現のケース、について掲載します。
26歳女性。タイで購入したタイティーを飲んだ直後に両眼瞼の浮腫、全身蕁麻疹、腹痛、嘔吐が出現し、救急搬送された。また1年前よりピンク色のアイシャドウ使用後に眼瞼の蕁麻疹を自覚していた。プリックテストでは、持参したタイティーとアイシャドウ、コチニール色素、カルミンで陽性を示した。タイティーとアイシャドウにはカルミンが含まれており、アイシャドウによる経皮感作後にタイティーで経口誘発されたコチニール色素アナフィラキシーと診断された。患者血清を用いたIgE 免疫ブロット法による解析では、タイティーで約60kDa、アイシャドウやカルミンでは約14~200kDaにバンドを検出したが, カルミン酸では明らかなバンドを認めなかった。自験例ではタイティー、アイシャドウ、カルミンに共通する分子量バンドが検出されたことから、カルミンが原因であることが示唆された(出典・参照:宋基旦 萩原愛理奈 伊藤綾花 越川佐知子 岩渕千雅子 猪又直子 昭和医科大学医学部皮膚科学講座 日産厚生会玉川病院皮膚科 タイティーにより誘発されたコチニール色素アナフィラキシーの1例)。
コチニール色素の主成分はエンジムシから抽出されたカルミン酸で、カルミン酸にアルミニウム等を結合させて不溶化(レーキ化)したカルミン酸のアルミニウムレーキやアルミニウム・カルシウムレーキは、カルミンになります。
カルミン含有化粧品を使用して経皮感作し、コチニール色素を含んだ食品の摂取時に、アレルギー症状を出現する場合もあります。また今後も症状出現ケースなど掲載したいと思います。
こめ粉ロールクッキー 40g
409kcal/100g
53109
ここなつ
小麦、卵、乳、やまいもア…