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2026.05.18
手術時など、全身麻酔中は、短時間に複数の薬剤が投与されるため、アレルギー反応を生じた場合、原因薬剤の特定が困難になることがあります。今回は、全身麻酔導入中にアレルギー反応を起こした患者さんにおいて、好塩基球活性化試験(BAT)により、一般的にアレルギー誘発性が低いと考えられているプロポフォールが原因薬剤であることが判明したケースについて掲載します。
36歳女性(身長160cm、体重51kg)。全身麻酔下で抜歯を受ける予定であった。プロポフォール(100mg)、ロクロニウム(40mg)、レミフェンタニル(0.5μg/kg/分)による導入後約10分で、顔面、頸部、前胸部に紅斑と膨疹が現れ、呼吸障害を伴わない軽度の低血圧を呈した。症状発現後約5分でデキサメタゾン(6.6mg)とd-クロルフェニラミンマレイン酸塩(5mg)を静脈内投与したところ、症状は軽減し、プロポフォールやロクロニウムの追加投与なしで手術を継続した。患者は順調に回復し、翌日退院した。
術後、原因物質を特定するために皮膚テストが提案されたが、患者はアナフィラキシーのリスクを懸念して拒否した。そこで、術後32日目にBAT(好酸球活性化試験)を実施したところ、ロクロニウムは陰性、プロポフォールは陽性であった(出典・参照:今村早希, 西田梨恵, 伊藤玉実, 松本里菜, 木内彩紀, 増田陸雄 全身麻酔導入時のアレルギー反応に対し好塩基球活性化試験でプロポフォールを原因薬物と同定した1例)
好塩基球活性化試験(BAT)は患者さんから採取した血液にアレルゲンを加えて好塩基球が反応するかどうか(CD63/CD203c の増加)をフローサイトメトリーで調べる、採血だけで行える低侵襲のアレルギー検査になりますが、皮膚テストを拒否される患者さんにおいて、BAT(好酸球活性化試験)と臨床所見を組み合わせることが有用であることを示唆しています。
麻酔薬とアレルギーについては以下もご覧ください。
アミド型局所麻酔薬によるアナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4787
局所麻酔薬とアレルギー、チャレンジテスト
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3392
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