Author クミタスさん
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2026.08.23
解熱鎮痛作用のあるアセトアミノフェンの内服後に蕁麻疹、膨疹、悪心、嘔吐、発熱、咳、息苦しさなどの症状が出現することがありますが、場合により汎発性水疱性固定薬疹の原因薬剤となり、特に高齢者では重症化することがあります。
87歳、女性。アセトアミノフェン内服開始3日後に体幹・四肢に紅斑、水疱、びらんが出現した。病理組織学的所見では表皮直下の水疱形成、表皮内の個細胞壊死、真皮のメラノファージ、赤血球漏出がみられた。薬剤誘発性リンパ球刺激試験、スクラッチパッチテストからアセトアミノフェンによる汎発性水疱性固定薬疹と診断した。ステロイドセミパルス療法を施行し症状は軽快した。本症はときに生命予後に関わる重症薬疹であり、早期の診断と原因薬剤の特定が重要である(出典・参照:今村菜奈, 生玉梨紗, 長谷川敏男 順天堂大学医学部附属静岡病院,皮膚・アレルギー科 アセトアミノフェンによる汎発性水疱性固定薬疹の1例)
汎発性水疱性固定薬疹は固定薬疹の重症型であり、中毒性表皮壊死症(TEN)と臨床像が類似するほど重篤化することがあります。特に高齢者では皮膚バリア機能の低下、基礎疾患、薬剤多剤併用などが重症化の背景となり得るため、注意が必要でもあります。本ケースでは早期に重症薬疹として認識され、ステロイドセミパルス療法が施行され症状は軽快しています。汎発性水疱性固定薬疹は再曝露によりより重症化することが知られており、原因薬剤の早期特定は予後改善と再発予防の観点から重要であることも示唆しています。また他のケースなども掲載したいと思います。
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