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ヘルパンギーナについて

2014.07.30

投稿者
クミタス

毎年6月下旬あたりから9月にかけて流行する「ヘルパンギーナ」は急性のウイルス性咽頭炎で、発症すると、発熱、咽頭が赤くなり、口腔粘膜に直径1~2mm、大きいものでは5mmほどの水疱性発疹が現れます。

この時点でも口の中の痛みが伴いますが(個人差はあります)、小水疱が破れると、さらに痛みが強くなり、食べ物がのどを通りにくくなったり、食べ物が沁みたりと苦痛を伴います。熱い、冷たい、酸っぱい飲食ができない時期は、常温で刺激の少ないもので水分補給をしたいところです。

主に、5歳までのお子さんが罹りやすいのですが、大人も罹ります。
口腔内、のどの痛みだけでなく、全身倦怠感、悪寒など。
大人の場合、子供よりも軽快まで時間がかかり、口の中の痛みからさらに、肝機能低下、無菌性髄膜炎、急性心筋炎と重症化する例もあります。

2~5 日の潜伏期を経て、子供の場合は、1~4日間症状が続き、解熱、のどの痛み、全身の症状も緩和に向かいます。
大人の場合、症状緩和までに10日以上の場合もあります。

症状が落ち着いてきてからも3週間くらいの間は、便からもウィルスが検出されることがあります。
便の扱いに注意を払いながら、手指をしっかり洗い、家庭内の2次感染を防ぎましょう。

ヘルパンギーナは何度も罹る場合があります。
現在のところ予防となる抗ウイルス剤やワクチンはありませんが、水分を補給し、熱が3日以上続くような場合は、受診することが望ましいでしょう。

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