魚肉練り製品について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2560
でも掲載しておりますが、水さらし処理をおこなう魚肉練り製品では、魚のアレルゲンのうち、パルブアルブミン量は低減している可能性がありますが、コラーゲンは水さらしでは低減しにくい面があります。
今回は魚肉ソーセージにアレルギー症状が出現した例を掲載したいと思います。
4歳3か月女児。離乳食の魚で口唇の腫脹あり、魚全般を除去した後も、魚を取り分けた箸を家族と共有した際などに蕁麻疹、咳、傾眠などの症状を反復していた。
治療前の検査では、サケ特異的IgE0.91(クラス2)、イワシIgE0.96(クラス2)、プリックテストでサンマ、タラ、ホッケに強陽性であった。
アジ、サケ、ホッケのソーセージを使用し負荷試験を行い(0.5g、2.5g、5g、12g)いずれも消化器症状grade1 皮膚症状grade1 と軽微な症状を認めた。サケソーセージで経口免疫療法を行い、順調に増量可能で経過し、約2年の治療期間で、焼きサケ一切れを摂取できるようになった(出典・参照:星野恵美子 森俊彦 布施茂登 櫻井のどか 平川賢史 足立周平 下村遼太郎 安藤悠開 板垣康治 中村厚 筬島克裕 NTT東日本札幌病院 北海道文教大学人間科学部 仙味エキス株式会社 魚肉ソーセージを用いた魚類アレルギーの診断及び治療)
魚肉ソーセージにおいては、今までには使用されている赤色色素の1つのコチニール色素によるアレルギー症状出現例もみられています。上記は魚肉アレルギーの診断、治療に魚肉ソーセージを使用した例でもありますが、魚肉ソーセージのアレルゲン、含有程度、またコンタミネーション(使用する魚の捕食物など)などについても別途掲載したいと思います。
コチニール色素による男児でのアレルギー例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3737
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