5-ASA製剤(5-アミノサリチル酸製剤)は、主に潰瘍性大腸炎の治療に用いられる抗炎症薬です。主成分であるメサラジン(メサラミン)が腸管粘膜で局所的に作用し、炎症を抑えます。寛解導入(症状を改善して寛解に導く)と寛解維持(再燃予防)の両方に有効であり、軽症から中等症の潰瘍性大腸炎の基本治療薬とされています。ステロイドに比べて全身性の副作用が少なく、安全性が高いため長期使用が可能です。薬剤が腸のどの部位で放出されるかを工夫した製剤があり、経口薬・坐剤・注腸剤を病変部位に応じて使い分けられており、不耐症や、まれに腎機能障害・膵炎・心筋炎などの副作用が生じることがあります
10歳代女性。腹痛、下痢、血便を主訴に前医を受診し、大腸内視鏡検査にて潰瘍性大腸炎が疑われ,当科紹介となった。当科での精査にて,全大腸炎型潰瘍性大腸炎と診断された。5-ASA製剤を開始したところ、いったん腹部症状の改善を認めたが、開始10日後頃より腹部症状の増悪、発熱を認め、開始14日後に緊急入院となった。入院時、39℃台の発熱、CRP高値を認め、大腸内視鏡検査にて深部大腸病変の増悪を認めた。5-ASA不耐を鑑別に挙げ、5-ASA製剤をいったん中止した後、ステロイドにて病状は改善した。その後、5-ASA製剤を再開したところ、翌日より発熱、CRPの上昇を認めたため、5-ASA不耐と診断された(出典・参照:髙津典孝, 松本健司郎, 今村健太郎, 宮岡正喜, 髙橋篤史, 安川重義, 武田輝之, 金光高雄, 田邉寛, 二村聡, 久部高司 5-ASA製剤により大腸病変の増悪を認めた潰瘍性大腸炎の1例)。
不耐症では、腹痛や下痢、血便の増悪に加え、発熱や炎症反応(CRP)の上昇などが認められることがあり、これらの症状は潰瘍性大腸炎の再燃と類似しているため鑑別が重要との示唆もみられています。5-ASA製剤を中止することで症状が速やかに改善し、再投与によって再び症状が出現した場合は、5-ASA不耐症が強く疑われ、一部の症例では、大腸内視鏡検査で大腸粘膜病変の悪化が認められることも報告されています。また他の報告なども掲載したいと思います。
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甘すぎず豆乳らしさもあり…