Author クミタスさん
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2016.09.16
カナダ、ケベックのバーレストランにて、サーモンとシーフードにアレルギーがあることをウェイターに伝えてディナーに牛肉のタルタルを注文したが、サーモンのタルタルを給仕された34歳男性が、食事後に入院し、翌日に一時心停止、数日間昏睡状態にあったという事例がありました。
サーモンタルタル摂取後、数分内に、咽頭が痒くなり、舌が膨潤し咽頭が締め始められ呼吸困難を起こした、との記述もあります。
その後、この22歳のウェイターは地元警察に逮捕され、刑事罰を科すべきか検察での捜査が進められていましたが、9月には刑事責任は追及しない方向である、との内容で報道でも取り上げられています。
その理由として、刑事過失のための法的要件を満たしていないとの意見があり、また一般では以下論調が見られます。
・エピペンを車の中に置いてきており、食事の際には保持していなかった
・もともと心臓に持病があったのでは
また、元パートナーによる、この34歳男性に魚、魚介類にアレルギーがあることは知らず、自分が知っている間では魚、魚介類は食べていた、とのコメントを取り上げている媒体もあります。
もちろんその後にアレルギーを発症していたのかもしれませんが、エピペン保持でなかったこと、ほかに持病があったことを本人の「過失」と「障害」と捉えた意見が見られます。
34歳男性は、ウェイターにはアレルギーがある旨を重ねて伝えたが、ウェイターは他の利用客との会話に夢中であったり飲酒をしていたかもしれず、また店内は薄暗く給仕された食事の内容ははっきりとは見えなかったと話しています。
ウェイターがアレルギーに関する情報を料理人に伝えていなかったことによりアナフィラキシーを起こした場合の責任、利用者側がエピペン保持でなかったことがどこまで考慮されるのか、諸意見があるところかと思います。
また、ただアレルギーがあると伝えるだけでなく、どのくらい重篤なアレルギー症状があるかを伝えたほうが、より深刻さが伝わるとの他飲食関係者の意見も見られます。
外食において、提供側と消費者側の双方の協力が求められるところもありますが、利用者は事前にアレルギーがあることを何度か伝えていても該当の食物を含む食事が提供されることもあることを踏まえ、食べる物を口に入れる前にもしっかり確認し、食事の際は常にエピペンは保持しているべきであり、そうでない場合は自己責任を怠ったとみなすべきとするのか、提供側の責任についても、今後さらに明確化が求められるところでしょう。
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