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食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)のケースから

2024.02.19

投稿者
クミタス

食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)においては、卵、乳、小麦、大豆、貝、魚など様々な食品が原因となることがありますが、今回はレバーによる食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)と考えられた例について掲載します。
 
5歳男児。1歳8か月以降に豚レバーを摂取し数時間後に複数回嘔吐する経過を5回認め、牛、豚、鶏レバーを完全除去した。豚肉は摂取可能で、 豚肉特異的IgE値は0.10UA/ml未満、豚レバーの prick to prick test は陰性であった。食物経口負荷試験をおこない、牛レバー10gは陰性で、豚レバー10g、鶏レバー10gは複数回の嘔吐と顔色不良を認め陽性であった(出典・参照:伊藤環三浦陽子 柳田紀之 佐藤さくら海老澤元宏 国立病院機構相模原病院小児科 同臨床研究センター 豚・鶏のレバーに対する Food protein induced enterocolitis syndrome (FPIES)の1例)。

レバーによる反応については今後も他報告なども掲載していきたいと思いますが、肉とアレルギー反応については、以下も併せてご覧ください。
血清アルブミンによるアレルギー①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4653 
牛肉によるアレルギーの例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4354 
Pork-cat syndrome~牛ホルモン焼きによる症状出現
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4086 
牛乳と牛肉にアレルギー症状がある場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3431 
羽毛アレルゲンに経気道感作した後、鶏肉を摂食し症状出現したと考えられる例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4440

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