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2017.9.23更新 甘味料の摂取状況

2017.09.14

投稿者
クミタス


加工食品で食品添加物が使用されているものは多く、どのくらいの量が含有されているかを把握することなく、摂取していることがあります。食品、菓子、飲料など摂取したものの中での合計として1日にどの程度の量を摂取しているのでしょうか?

甘味料について挙げると、平成27年度のマーケットバスケット方式での調査で、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、グリチルリチン酸、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア抽出物、ネオテームの中では、1日摂取量ではアセスルファムカリウムが最も多く20歳以上で1.357mg/人/日、次いでスクラロースで0.825 mg/人/日となっています。この数値委は一日摂取許容量ADIと比較しても低く、対ADI比(一日摂取量(mg/人/日)/一人当たりの一日摂取許容量(mg/人/日)×100)でアセスルファムカリウム0.15%、スクラロース0.09%、対ADI比で最も高いのはステビア抽出物で0.25%となり、次いで高いのはアセスルファムカリウムとなっています。
1~6歳においても同様に1日摂取量ではアセスルファムカリウムが最も多く、次いでスクラロースになり、0.652mg/人/日、0.381mg/人/日、対ADI比も同様にステビア抽出物が最も高くなりますが、0.47%と、次に高いアセスルファムカリウムの0.26%と比較してもやや高い数値となっています。

平成23年度調査と比較してもそれぞれの甘味料の対ADI比の数値にも違いがあり、供給量に依り摂取量も変動するところでもあります。
弊社アレルギーチェッカーに登録の108,072点の食品・飲料・酒類において
スクラロースを使用している商品数  4,717
アセスルファムカリウムを使用している商品数 3,955
ステビアを使用している商品数    2,903
アスパルテームを使用している商品数 1,625
エリスリトールを使用している商品数    706
の状況となっています。また食品により使用量の最大限度が設けられていますが、甘味度が高い甘味料ほど少ない使用量で甘さを感じさせる性質があります。

甘味料の甘味度(測定方法などによっても数値が異なります)
スクラロース  600
アセスルファムカリウム  200
アスパルテーム  100~200
ステビア  100~150
果糖  1.20~1.50
異性化糖 (果糖55%)   1.00
しょ糖  1.00
ぶどう糖  0.60~0.70
ソルビトール 0.60~0.70
キシリトール 0.60
水あめ 0.35~0.40
乳糖 0.15~0.40

甘味料の中でも糖アルコールであるエリスリトール接食によるアレルギーの報告例は比較的多くなされています。エリスリトールと同じく糖アルコールにはマルチトール、ラクチトール、還元水飴、還元パラチノース、キシリトール(キシリット)、D-ソルビトール(D-ソルビット)、D-マンニトール(D-マンニット)が挙げられますが、これらを含め甘味料、低分子化合物の中でのアレルギーの可能性、代謝物による影響についてまた新たな見解などがあればご紹介していきたいと思います。


甘味料とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2108
妊娠中の母親の糖摂取量と児のアレルギーとの関係
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2200

平成 27 年度マーケットバスケット方式による 甘味料の摂取量調査の結果について
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000140767.pdf

出典・参考:人工甘味料投与はマウスアレルギー性気道炎症を増悪させる

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