乳児の食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)における原因食物として、牛乳や乳製品、牛乳由来ミルクが95%、母乳20%、米、大豆が10%、卵が数%と、乳児が離乳食で摂食し始める米は原因食物の1つとなることも少なくないところでもあります。
複数種の食物が原因であったケース〜新生児-乳児食物蛋白誘発胃腸炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4763
米による反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4276
今回は成長とともに耐性獲得した米による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースについて掲載します。
初診時6か月女児。初めて米粥を摂取した30分後から嘔吐を繰り返した。コメ摂取後に繰り返す嘔吐を認め、コメ特異的IgE抗体や皮膚テストは陰性であり、コメの食物経口負荷試験の陽性所見より、コメによるFPIESと診断された。コメ完全除去の方針とし、栄養指導を行いながら発育発達を観察した。小麦製品を主食としたが、次第に小麦摂取を嫌がったため、うどんを細かく刻んで与える、オートミールを主食にするなど工夫し、体重増加不良なく発達も順調に経過した。2歳4か月時に行ったコメの食物経口負荷試験で陰性が確認されたため、自宅でコメの摂取量を増やし、2歳8か月時に耐性獲得した(出典・参照:鈴木奈緒子, 川崎幸彦, 岡部永生, 増山郁, 佐久間弘子 成長とともに耐性獲得した,コメに起因した食物蛋白誘発胃腸炎の1例)
今後も食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と耐性獲得について掲載したいと思います。
耐性獲得状況例~鶏卵アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4338
米が原因と考えられる食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1949
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)における継続摂取の影響可能性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4576
カレーの王子さま 顆粒 アレルギー特定原材料等28品目不使用 60g
28kcal/1皿分(ルウ7.5g)あたり
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りえちん17
モニターとして早速食べて…