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2017.12.24
小学生でのアレルギー症状出現、アナフィラキシー発生状況についての調査はなされていますが、中学生時点での発生状況について実施される調査はそれほど見られていないところでもあります。
2015年、2016年に、東京都、神奈川県内の、学校給食を実施していない一貫教育中学校3校に入学した中学1年生1,318人を対象に、入学時に生徒の食物アレルギーとアナフィラキシーの既往を調べたところ
・食物アレルギーの症状があると(保護者が)申告をしている児 117人(8.9%)
・うち医師により食物アレルギーの診断を受けていたのは81人(6.1%)
・そのうち中学校入学時点で医療機関で治療を継続していたのは35人(2.7%)
・アナフィラキシーの既往があると(保護者が)申告をしている児 19人(1.4%)
・エピペンを携行している児 16人(1.3%)
・学校生活管理指導表を提出している児は、アナフィラキシーの既往があると申告した18人を含む37人(2.8%)
との結果となり、食物アレルギーの症状があると(保護者が)申告をしているけれど、医師による診断を受けていない児は36人(2.7%)存在し、山芋、チーズ、トマト、サバなどに存在するヒスタミンなどの生理活性物質などによるアレルギー様症状である場合も含まれている可能性も示唆されています。また、
・食物アレルギーの症状があると(保護者が)申告をしているが、医師による診断がされておらず(不明含む)、エピペン処方の適応となる症状の既往のある児 2人
・医師により食物アレルギーの診断を受けており、現在は治療を受けていない(不明を含む)が、エピペン処方の適応となる症状の既往のある児 12人
と、実際に医師による診断を受けていない児、必ずしも治療が必要な状態と言えない可能性のある児も存在する一方、診断されていない中でエピペン処方が必要な状態を経験している児の存在も伺えるところとなっています。
尚、アレルゲンは卵が33人、ナッツ類23人、ピーナッツ19人、キウイフルーツ19人、バラ科果物・野菜16人、魚卵が15人、
このうち指導表を提出した生徒から申告されたアレルゲンは
ナッツ類が18人、卵15人、ピーナッツ14人、甲殻類7人となっており、
症状は唇・口腔違和感が64人、皮膚の痒みや皮疹が65人
エピペンR使用の対象となる重篤な症状については、呼吸困難の既往が最も多く、次いで喘鳴と、呼吸器症状が多く認めらています。
あくまで一つの調査結果ではありますが、過剰判断、過小判断も見られる可能性があるところであり、中学生以降においても、アレルギー症状の状態を医療機関で確認できることが望ましいところでしょう。
アレルギー様症状を起こす生理活性物質について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2256
山芋で不調になる場合の食物アレルギー以外の要因
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/594
出典・参照:中学生における食物アレルギーの現状と課題
エスビー アレルゲンフリー(27品目不使用)カレーフレークN 1kgD
512kcal/100g
10289
Madoka Maeno
アレルゲンフリーとは思え…