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地域でのエピペン使用

2018.01.22

投稿者
クミタス

エピペンの処方においては、医師が研修を受ける必要があるため、すべての病院でエピペンを処方できるわけではなく、また特に地域によってはエピペンを常に置いている病院は必ずしも多くはないところでもあります。

大都市圏外を医療圏とする、ある地域の病院では、エピペンを処方された124名 (男79名、女45名。再処方を含めた322本の処方で全例で食物アレルギーに対する処方)のうち、体重15kg未満の児が36名 (29%) 、エピペンを処方された児の97%にアナフィラキシー の既往があり、処方後に27% (34名) がGrade 3以上のアナフィラキシーを55件おこしており、15kg未満児の6件を含む30件でエピペンが使用され、いずれも重大な副作用はなかった。
エピペン処方においては、市外で救急病院まで10km以上の患者かどうかも影響していたが、患者背景、アナフィラキシーの発症頻度、エピペン使用頻度は、距離による差はなかった(出典:大都市圏外でのアドレナリン自己注射薬 (エピペン®) の使用に関する検討)。

救急病院からの距離にかかわらず、アナフィラキシーはおこるものであり、エピペン処方が必要な方に、負担なく処方されるようになることが望ましいところですが、訪問先、旅行先などで地域、病院によっては、エピペンの在庫に限りがある、ない場合もありますので、携行のうえ迅速な行動が取れることが望ましいでしょう。

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