Author クミタスさん
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2018.03.01
魚油においては、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ3(n-3)系脂肪酸が含まれ、炎症抑制作用があるとみられており、以下の点などが炎症を抑制する要因となる可能性が考えられています。
・エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、炎症を惹起するアラキドン酸と競合し炎症作用を阻害する可能性
・エイコサペンタエン酸(EPA)の代謝活性物質であるレゾルビン E1(RvE1)、ドコサヘキサエン酸(DHA)由来のレゾルビン D2、プロテクチン D1 は好中球の遊走の抑制や、IL-6,IL-1b,IL-23、TNFa などの炎症性サイトカインの産生を抑制するはたらきがある可能性
多価不飽和脂肪酸(n-3系、n-6系)の血中濃度が高いことにより喘息、鼻炎の炎症を抑制する可能性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2448
食物アレルギーにおける効果可能性として、以下などの報告があります。
1946年までさかのぼって様々な研究結果を分析したところ、妊娠後期、授乳期にプロバイオティクスを経口摂取している母親から生まれた子供は湿疹のリスクが22%低く、また妊娠中および授乳中に魚油サプリメントを摂取した母親から生まれた子供は、1歳時点での卵アレルゲン感作率が31%低いことが伺えるとの見解を示す報告(Diet during pregnancy and infancy and risk of allergic or autoimmune disease: A systematic review and meta-analysis)。
ただし、妊娠中の女性において魚油を摂取していた場合(妊娠21週から出生までの間、1日当たり900mgのω3系多価不飽和脂肪酸を摂取)、摂取していない群と比べて、子供が3歳時点ではIgE依存性アレルギー性疾患の発症割合に違いは見られなかった(Randomized controlled trial of fish oil supplementation in pregnancy on childhood allergies.)
また、妊娠期、授乳期の女性での魚油摂取以外に、乳児本人の摂取による有用可能性を挙げる報告として、アイスランドの小児1,304人の出生コホートからの検討で、魚油サプリメントを定期的に摂取していた群の食物抗原の感作率の相対リスクは0.51(95%CI、0.32 - 0.82)で有意に低く、生後6か月内に摂取を開始した群では、6か月以降から摂取を開始した群に比べて予防効果が高かった(感作:P=0.045、アレルギー:P=0.018)(Fish oil in infancy protects against food allergy in Iceland—Results from a birth cohort study.)
などの報告もあり、妊娠期に魚油を摂取していた後は、乳児本人の魚油摂取による効果持続の可能性が考えられます。
実際にどの程度の有用性があるか、有用性を高め得る摂取方法があるかは、さらに調査をする必要があるところでもありますが、魚油の摂取時期による有効性の違い、効果的な摂取量はどのくらいか、魚油でも魚の種類により有用性が異なるのか、またビタミンDなどほかに摂取することで相乗効果のある成分があるか、など今後も情報をアップデートしていきたいと思います。
牧場しぼり バニラ 120g
157kcal/1個あたり
23609
kei
味は濃いけど甘すぎない、…