Author クミタスさん
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2018.04.19
アトピー性皮膚炎患者さんにおいて、悪化すると入院加療が必要になる場合もあります。重症化予防においては、日頃からの皮膚コントロールは重要な対応策になりますが、小児の重症アトピー性皮膚炎においてはどのような状態にあるのでしょうか?
重症のアトピー性皮膚炎では、広範囲の皮膚にかき傷があったり、強く皮膚をかき壊すことから、浸出液が一定量以上出続けやすくなります。浸出液は水分以外にもタンパク質などを含み、持続的に漏出することで、低タンパク血症、脱水に影響する可能性もあります。特に乳幼児では、発疹範囲が狭くても注意が必要になります。
母乳やミルク、食事の摂取が十分でなく対応が遅れている場合、本来摂取可能な食物を多品目に渡り摂取制限している場合、下痢が続いている場合などは、栄養が十分でなかったり、偏りやすくもなります。皮膚の修復にはタンパク質などの栄養が必要になりますが、栄養が足りていない状態でいることで、皮膚の修復に時間を要するなど困難にもなり、また脱水、貧血、低タンパク血症、そして成長障害を起こしやすくもなります。
また、痒みからよく眠れていない状態が続くことも、成長障害の要因となり得ます。他要因による影響、また高IgE症候群、オーメン(Omenn)症候群などの疾患の可能性もありますが、皮膚の状態が良くならず、摂食、消化、睡眠が十分でない場合は、早めに受診し相談できるのが望ましいでしょう。
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