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マスクと皮膚症状 2/13更新

2025.02.13

投稿者
クミタス

皮膚のバリア機能には、皮膚表面から埃や菌などの外部刺激が体内に入るのを防いだり、体の水分が体外に過剰に蒸散するのを防いで乾燥しないようにする働きがあります。皮膚表面から​角層細胞がはがれ落ちることを角層剥離、角層が重なって剥がれることを重層剥離と言い、重層剥離の多い皮膚は、皮膚バリア機能が低下し、皮膚に炎症を生じやすい状態になる場合があります。

マスク着用頻度が増加して、マスクによる皮膚障害を訴える方においては、角層重層剝離度が高く皮膚バリア機能が低下していた、との報告も見られており、マスク使用下で顔にニキビ、瘙痒、発赤が出現することもあります。マスクの内側の皮膚性状は、外側の皮膚と比して、ターンオーバーが亢進し、遊離脂肪酸の比率が高い皮脂が存在したとの意見も見られていますが、マスクとのこすれが生じる部位は、皮膚性状が悪化しやすい面があります。


またマスク紐による影響として、気管支喘息にて終日マスクを着用していた38歳男性において、マスク紐の接触部に一致して両耳介上部後面に中央亀裂を伴う隆起性病変が出現した例なども見られています。身近な製品でマスクやマスク紐以外が刺激の原因物質となり皮膚症状を生じるケースについては以下もご覧ください。
家庭用品と皮膚症状
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2275

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