
小児の果物アレルギーにおいてもキウイフルーツは原因食物となるケースが少なくありませんが、
小児での果物アレルギーの傾向例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4828
キウイフルーツで食物経口負荷試験(OFC)を実施した児の状況について掲載します。
2013年8月から2025年3月にかけて、当院でグリーンキウイの食物経口負荷試験(OFC)を実施した1~14 歳の患者36名を対象とし、食物経口負荷試験(OFC)の結果と食物経口負荷試験(OFC)前後1年間の血清キウイsIgE値を比較した結果、食物経口負荷試験(OFC)は陽性15例、陰性21例であった。年齢中央値は6.5歳であり、両群間で年齢、性別、併存アレルギー疾患に有意差は認めなかった。
誘発された症状では、呼吸器および消化器症状が最も多く(60%)、Anaphylaxis Scoring Aichi の Total Score(TS)>100 の症例は2例、うち1例ではアドレナリンを使用した。キウイ特異的IgE値の中央値は、陽性群が3.86 UA /mL、陰性群が2.06 UA /mLと陽性群で高値傾向を示したが有意差はなかった(p=0.09)。一方、TSとの相関係数は0.77(p<0.01)、TS/総負荷タンパク量との相関係数は0.74(p<0.01)であり有意な正の相関を認めた(出典・参照:大海美波,高里良宏,杉浦至郎,松井照明,北村勝誠,池田樹央,浅見経之,大森茉令,大瀧悠嗣,伊藤浩明あいち小児保健医療総合センター 当院のグリーンキウイ経口負荷試験における重症度とキウイ特異的IgE値の相関)。
上記報告では、キウイ特異的IgE値は、食物経口負荷試験(OFC)による重症度と有意に相関しており、重症度の予測因子として有用である可能性を示唆しています。
併せて以下もご覧ください。
PFAS、OAS〜小児における発症状況例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1597
キウイフルーツによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4814
キウイフルーツが使用されることのある食品例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4494
32g ハッピーターン
167Kcal/1袋32gあたり
2665257
こーき
子供から大人まで大人気の…