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2024.01.31
接触蕁麻疹では物質が接触した部位に即時に膨疹が出現することが多いですが、数時間後に膨疹が出現したり、他の部位に症状が拡大する場合もあるとみられています。非アレルギー型、アレルギー型、未定型の 3 型に分類されており、アレルギー型では皮膚経由でアレルゲンが侵入し、I 型アレルギー反応を起こし、原因物質が接触した局所以外にも蕁麻疹が現れたり、喘息・鼻炎などの呼吸器症状や腹痛・嘔吐といった消化器症状などを引き起こし、アナフィラキシーショックへと至る場合もあります。皮膚のバリア機能の低下は、皮膚経由での物質の侵入をしやすくして侵入した物質がアレルゲンとなり蕁麻疹を生じることがあり、未定型はアレルギー型、非アレルギー型とも区別しにくく、アレルギー型の反応に似ていても抗体をはっきりと検出できないことがあるとの示唆もあります。
ラテックス以外の接触蕁麻疹の原因アレルゲン例
食物:魚介類、甲殻類、卵、牛乳、小麦、ソバ、米、ゼラチン、トレビス、チコリ、アボカド、ニンニク、綿の実など
虫・動物:ユスリカ幼虫、ダニ、絹、動物の皮膚など
抗菌薬:セフォチアム、セフォペラゾン、ストレプトマイシン、ピペラシリン、ペントキシフィリンなど
化学物質:ヘナ(染毛剤)、パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン、パラトルエンジアミン、メタアミノフェノール、オルトアミノフェノール(染毛剤)、 加硫酸アンモニウム (ヘアブリーチ剤)、 メチルパラベン(化粧品、シャンプー、歯磨き剤など)、ポリオキシチレンアルキルエーテル (洗剤)、ポリエチレングリコール (洗剤)、ベンザルコニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩ホルマリンなど
その他:パパイン (タンパク分解酵素、洗剤・洗顔料)、加水分解コラーゲン (化粧品)、ゼラチン (ヘアケア製品など)、加水分解小麦・洗顔料 (グルパール19S) 、ヘアケア製品、化粧品
魚、貝、甲殻類と接触し皮膚症状などが出現する場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3374
牛乳タンパク質含有繊維を使用した衣服の着用後に膨疹を生じた例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2788
鶏卵抗原に経皮感作し卵アレルギーを発症した例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3345
出典・参照:アレルギー総合ガイドライン2022
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