Author クミタスさん
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2018.11.13
食中毒の原因食物については、いままでにもクミタスで取り上げていますが、アメリカにおいて、サルモネラ、O157、リステリア・モノサイトゲネス、カンピロバクターによる食中毒の主な原因食物について、1988年~2016年までの統計から以下を報告しています。
サルモネラ:野菜(トマト、スプラウトなど)、鶏肉、豚肉、果物、鶏卵、牛肉、七面鳥、乳製品など
昨年はフランスが本拠地のラクタリス(Lactalis)社製の粉ミルクにおける汚染により(粉ミルクを乾燥させる施設での汚染)回収がおこなわれています。
O157:野菜(スプラウト含む)、牛肉、乳製品、果物、ジビエ、穀物・豆類など
リステリア(リステリア・モノサイトゲネス):乳製品、果物、野菜(根菜、スプラウト)、七面鳥、魚など
カンピロバクター:鶏肉、魚介類、野菜など
加熱調理せずに摂食する機会も多い果物、野菜は、汚染した水や手指などを介して、汚染食物となることも多く、日本でもキュウリの浅漬けが原因と考えられた集団食中毒例があります。
4ヶ月未満の乳児を持つ母親に関するペンシルバニア州立大学の研究によると、
41%がペットを飼った後に手を洗わなかった。
32%がおむつを交換した後に手を洗わなかった。
15%がトイレを使用した後に手を洗わなかった。
10%は生の肉を処理した後に手を洗わなかった。
5%は園芸や土壌で作業した後に手を洗わなかった。
との調査結果も見られていますが、親の手洗いは、子の食中毒、感染症発症リスクを低減することにもつながる策の1つにもなります。家庭においても加熱調理する前の肉を触った手指でサラダを盛り付けることは避け、肉、魚介類を使用した鍋料理などで加熱後の食材を皿に取り分ける際には、取り分け用を別途使用しましょう。
乳製品では、未殺菌乳からの感染リスクが高くなります。日本でも、過去に脱脂粉乳製造中に生乳、製造ライン中の乳、またクリームの分離工程、濃縮工程のライン乳タンクで乳に由来する黄色ブドウ球菌が増殖し、毒素のエンテロトキシンA型を産生したことが原因と考えられた低脂肪乳等による食中毒事故がおこっています。
製造段階での微生物増殖、毒素産生を防ぐことに加え、保存環境、開封後の微生物増殖、毒素産生を防ぐための早めの消費に留意することは、乳児用液体ミルク(調製液状乳)においても同様で、また使用添加物についても検討事項となるかもしれません。
出典・参照:Foodborne illness source attribution estimates for 2016 for Salmonella,Escherichia coli O157, Listeria monocytogenes, and Campylobacter using multi-year outbreak surveillance data, United States ほか
〔食中毒〕腸管出血性大腸菌O157感染と溶血性尿毒症症候群(HUS)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1340
リステリアによる食中毒の事例~汚染された冷凍コーン・野菜を加熱しないで摂取
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2815
鶏卵のサルモネラに感染しないようにするには?~食中毒
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/304
牛乳の特徴~季節による含有成分量の違い、殺菌方法、風味異常について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2284
タイナイ おこめ食パン
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焦げ目がつくまでカリカリ…