化粧品の含有成分に皮膚炎、アレルギー反応を示す場合がありますが、石鹸、スキンケア剤含む基礎化粧品以外の化粧道具などを使用し皮膚炎を生じたり、アレルギー反応を示すことがあります。例として化粧パフにはゴム製品も存在しており、天然ゴム製品中、合成ゴム製品中に添加物として使用される物質も皮膚炎、アレルギー反応の原因物質になることがあります。
以下などは添加物として使用されることがあり、皮膚炎、アレルギー症状を生じる可能性のある物質例になります。

加硫促進剤
・ジフェニルグアニジン
・ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛
・ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛
・メルカプトベンゾチアゾール
・モルホリニルメルカプトベンゾチアゾール
・N-シクロヘキシルベンゾチアジルスルフェンアミド
・ジベンゾチアジルジスルフィド
・テトラメチルチウラムモノスルフィド
・テトラメチルチウラムジスルフィド
・ジスルフィラム
・ジペンタメチレンチウラムジスルフィド

老化防止剤
・N-イソプロピル-N'-フェニルパラフェニレンジアミン
・N-シクロヘキシル-N'-フェニルパラフェニレンジアミン
・N,N'-ジフェニルパラフェニレンジアミン

ゴム・皮製品に使用されることのある樹脂
・p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂

ラテックス製の製品に接触皮膚炎を起こした患者さんにおいて、ジフェニルグアニジンに対するパッチテスト陽性例の増加傾向が見られるとの海外での報告もあります。天然ゴム製品、合成ゴム製品によっても使用される物質（添加物）、残留程度が異なることがあり、添加物に反応を示す場合、製品により反応状況が異なる場合もあります。ゴム製品を使用していて皮膚症状などがある場合には、製品名など製品情報を保管しておけると尚よいでしょう。