寒冷蕁麻疹においては、冷却刺激が加わった体の一部の部位のみに発症するケース、全身が冷えることで全身に発症するケースがあります。
寒冷蕁麻疹のケースから
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2233
寒冷蕁麻疹について②
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4415
寒冷蕁麻疹について①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3764
今回は、冷気への曝露および冷水の飲水を機にアナフィラキシーショックを呈したと考えられた例について掲載します。
20歳代女性。小児期に寒冷蕁麻疹と診断されたが内服はしていなかった。午前11時頃外気温は23℃であったが布団から出てすぐに喉の違和感、呼吸苦、全身の掻痒感を自覚した。その後冷蔵庫に入っていた冷水を飲んだ直後に眼瞼浮腫、耳閉塞感を自覚し自ら救急要請し当院に搬送された。来院時皮膚・粘膜症状,呼吸器症状に加えて収縮期血圧が60mmHgであり、アナフィラキシーショックと診断しアドレナリンおよび抗ヒスタミン薬,ステロイドが投与され、2相性反応のリスクを考慮し、経過観察目的に集中治療室へ入室となった。その後は症状の再燃なく眼瞼浮腫、口唇浮腫に関しても徐々に改善を認めたため翌日に退院となった。退院後は当院皮膚科外来に通院しアドレナリン自己注射薬の所持および抗ヒスタミン薬を内服し、経過観察されている。本症例は,アナフィラキシーを呈する他の誘因がなく、温かい布団からの離床と冷水を飲んだ直後より発症しているため寒冷曝露によりアナフィラキシーショックに至ったと考えられた。入院後も眼瞼、口唇浮腫が残存していたのは,点滴を加温せずに使用したことが影響していた可能性があった(出典・参照:石川駿 海田 賢彦 田中佑也 落合剛二 山口芳裕 寒冷曝露によりアナフィラキシーショックを呈した1例)
冷気への曝露および冷水の飲水、また冷たい輸液が誘因となったアナフィラキシーの例は過去にも報告されており、急性反応だけではなく、二相性反応を呈する場合もあります。上記では既往に寒冷蕁麻疹がある場合,軽微な寒冷曝露によってもアナフィラキシーショックに至ることも示唆されていますが、全身症状出現の可能性があることを踏まえておく、寒暖差を生じないような対策が望ましいでしょう。
二相性反応について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2218
ケンミン もちもちめんフォー 140g
353kcal/100g
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輸入品のセンレクのような…