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蕁麻疹に関与する因子例

2024.02.28

投稿者
クミタス

蕁麻疹は膨疹、紅斑を伴う一過性,限局性の浮腫が現れる疾患で、多くは痒みを伴い、皮膚、粘膜の深部を中心とした限局性浮腫は血管性浮腫と呼ばれています。蕁麻疹の病態に関与する因子としては以下が考えられています。

直接的誘因
・外来抗原
・物理的刺激
・発汗刺激
・食物(食物抗原、食品中のヒスタミン、 仮性アレルゲン、一部の食品添加物、 サリチル酸)
・薬剤(抗原、 造影剤、 NSAIDs, 防腐剤、コハク酸エステル、バンコマイシン (レッドマン症候群)など)
・運動

背景因子
・感作(特異的IgE)
・感染
・疲労、ストレス
・食物 抗原以外の前述成分
・薬剤(アスピリン、 その他のNSAIDS (食物依存性運動誘発アナフィラキシー)、アンジオテンシン変換酵素(ACE) 阻害薬  (血管性浮腫)など)
・IgE または高親和性 IgE 受容体に対する自己抗体
・基礎疾患(膠原病および類縁疾患 (全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など)、造血系疾患、遺伝的欠損など(血清C1-INH 活性が低下)、血清病、その他の内臓病変など)
・日内変動(特発性の蕁麻疹は夕方~夜にかけて悪化しやすいとの示唆も ) 

蕁麻疹の治療においては、原因・悪化因子の除去、回避とヒスタミン H1 受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)などでの薬物療法が挙げられています。蕁麻疹に関しては以下にも掲載しておりますので、よろしければご覧ください。
ラテックス以外の接触蕁麻疹の原因アレルゲン
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2941
蕁麻疹が出現し食物アレルギーの再燃が疑われたが、別の疾患であった例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4559
慢性蕁麻疹と薬剤
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3678
寒冷蕁麻疹について②
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4415
急性感染性蕁麻疹とアナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4339
接触蕁麻疹と原因
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4252

出典・参照:蕁麻疹診療ガイドライン

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