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テラマイシン軟膏による接触皮膚炎

2025.07.06

投稿者
クミタス

テラマイシン軟膏は、ポリペプチド構造を持つペプチド系抗菌薬のポリミキシンBと、ベンゼン環を基本構造とするテトラサイクリン系抗菌薬のオキシテトラサイクリンが含有されている外用薬になりますが、今回はテラマイシン軟膏使用下で生じた接触皮膚炎のケースについて掲載します。
 
70歳男性。両頬部に紅色丘疹を自覚した。市販のアロエ軟膏とテラマイシン軟膏を外用したところ、紅斑が拡大し瘙痒感も出現した。パッチテストを行ったところ、テラマイシン軟膏が陽性であった。成分パッチテストを行ったところ、ポリミキシンB硫酸塩で陽性、オキシテトラサイクリンで一部反応があり、外用薬による接触皮膚炎と診断された(出典・参照:高島彩加 峠岡理沙 堀田恵理 益田浩司 テラマイシン軟膏によるアレルギー性接触皮膚炎の1例)。
 
上記はテラマイシン軟膏に含まれるポリミキシンBに対する接触皮膚炎と考えられたケースになります。抗菌剤による反応については以下もご覧ください。
抗菌剤による反応のケースから
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2689
多剤による固定薬疹
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4337
レボフロキサシンによる反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4216

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