食品に使用されている乳糖や製剤に使用されている乳糖が原因となり症状出現する場合があります。
乳糖によるアレルギーの例
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重症の牛乳アレルギー患者さんで、日本脳炎ワクチン含有の乳糖水和物が原因でアナフィラキシーを発症した例の報告もあり、今回は乳糖水和物が原因として疑われた、ワクチン接種後アナフィラキシー例について掲載します。
 ・男児。4歳 日本脳炎・インフルエンザワクチン同時接種時にアナフィラキシー、6歳 麻疹風疹・おたふくかぜ・インフルエンザワクチンの同時接種時に全身性蕁麻疹を発症した
・男児。5歳 日本脳炎・おたふくかぜワクチン同時接種時に全身性蕁麻疹，6歳日本脳炎・麻疹風疹ワクチンの同時接種時にアナフィラキシーを発症した
・男児。5歳 日本脳炎ワクチン接種時、5歳 麻疹風疹・おたふくかぜワクチンの同時接種時にアナフィラキシーを発症した
上記3例とも基礎疾患に牛乳アレルギーがあり，症状誘発閾値は症例1が牛乳0.1mL，症例2が食パン0.5g程度（牛乳換算約0.05mL）でアナフィラキシー歴があった（出典・参照：國津智彬，濱中佳奈，野々村和男，西川達朗，上田達哉 済生会守山市民病院，西川小児科医院，うえだこどもクリニック 乳糖水和物が原因として疑われた，ワクチン接種後アナフィラキシーの3症例）。
注射や点滴製剤に乳糖水和物が使用されていてアレルギー症状が出現する場合があることにご留意いただければと思います。