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シナモンによるアレルギー

2019.03.09

投稿者
クミタス

シナモンは香辛料として知られていますが、桂皮(ケイヒ)として生薬にて用いられ、市販の解熱鎮痛薬、風邪薬などにも含まれることがあります。

シナモンによるアレルギーとして、
・シナモンを摂食して食物アレルギーを発症
・シナモン含有製品と接触して皮膚炎などを発症
・シナモン(ケイヒ)を含有する薬剤使用によりアレルギー、アナフィラキシーを発症
などが挙げられ、シナモン(ケイヒ)を含有する薬剤使用により顔面の腫脹、全身の発赤、呼吸困難感が出現した例などが見られています。

37歳の女性で、1ヵ月前に頭痛を認めたため市販のサブロン®顆粒を内服した。内服直後より咽頭部の違和感を自覚し顔面の腫脹、全身の発赤、呼吸困難感を認めたため近医内科を受診。シナモンパンを摂取した後に体幹部に紅斑が出現したとのエピソードよりシナモンパンとサブロン®顆粒に共通に含まれる桂皮による可能性を考え皮膚テストを行ったところ陽性反応を示したため桂皮によるアナフィラキシーショックと診断された(出典:総合感冒薬に含まれていた桂皮によるアナフィラキシーショックの1例)。
補足)ちなみに当該製品には乳糖の使用もあります。

皮膚に接触する製品例としてシナモンリーフの精油(エッセンシャルオイル)がありますが、シナモンバーク(樹皮)のオイルは歯磨き用製品などで使用されている場合もあり、歯磨き用製品中に含まれたシナモンバークオイル による接触蕁麻疹の報告も見られています。
皮膚や粘膜からの感作により、シナモンを摂食した際に、アレルギー症状が出現する可能性もありますので、異変があった際は、製品の成分情報も確認、記録しておけると良いでしょう。

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