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アニサキスアレルギーのケースから

2025.03.04

投稿者
クミタス

アニサキスアレルギーについては、以下にも掲載しておりますが
アニサキスアレルギーを繰り返す場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3251 
今回は、発症時にアニサキスアレルギーと診断されなかったケースについて掲載します。
 
69歳男性。夕食 (ロールキャベツ、鯵の刺身、カシューナッツ、ブドウ、アルコール飲料) 摂取 1時間後より全身性蕁麻疹が出現。2時間後に意識を失い尿失禁もみられた。救急搬送時に意識が回復し皮疹も改善していたため、搬送先では脳・心血管疾患を疑われ検査を受けたが異常なく帰宅となった。後日かかりつけ医でナッツのアナフィラキシーを疑われ、特異的IgE検査を受けたが陰性で、精査のため当科へ紹介となった。初診までの1か月間に発症時摂取した食品を再摂取していたが同様の症状はなく、詳細な問診、特異的IgE抗体検査,プリックテストを実施したところ、アニサキス特異的IgE 2526UA/mLと高値、更に1か月後は39.5UA/mLと低下しており、アニサキスによるアナフィラキシーショックと診断された(出典・参照:平口雪子 榊辰也 山田早紀 金 宗洙 寺面浩武 清益功浩 大阪府済生会中津病院小児科, 免疫アレルギーセンター 発症時にアナフィラキシーと診断されなかったアニサキスアレルギーの成人例)。
アニサキスアレルギーのケースに関しては、以下も宜しければご覧ください。
アニサキスアレルギー〜小児でのケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2061
アニサキス特異的IgE値が陰性のアニサキスアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4472

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