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鼻づまり感の改善

2020.01.29

投稿者
クミタス

鼻粘膜の膨張などにより鼻腔通気性が低下すると、鼻がつまっているような感じを自覚するすることがありますが、メンソールキャンディなどを食べたり、メントール入りスプレー、クリームなどを塗ると鼻がスーッと通る感じがすることがあります。ただ、この場合、鼻腔の通気性が向上しているわけではなく、メントール受容体のTRPM8により冷気を感知し、26℃以下の冷気が通る感覚を自覚するためであり、鼻づまり感が改善されたような感覚があっても実際の鼻粘膜はむしろ少し膨張しているとの意見もあります。

鼻呼吸は、脳を冷却する作用があると考えられており、睡眠中は活動中よりも脳の温度が低い傾向があり、脳を冷却することで休息し活動時に効率よく活動できる面があるものの、鼻閉状態では脳の冷却が十分でないことがあります。

鼻閉を改善する対処法として、下肢の加温冷却と鼻粘膜の温度には相関があり、足を温水で温めることにより、鼻粘膜の温度・鼻腔内の湿度が上昇、アレルギー性鼻炎や特に血管運動性鼻炎の症状を緩和するとの示唆もみられています。また、右側のわきの下を圧迫すると左側の鼻腔通気が改善するとの意見もあります。
副交感神経が大きくかかわっているとも見られている血管運動性鼻炎では、気温差などの刺激によっても、鼻の粘膜にある毛細血管が拡張し症状が出現します。交感神経の作用により血管が収縮されると鼻閉が改善し、また副交感神経の作用により血管が拡張すると鼻腺から鼻汁が分泌されるとみられています。
そのため鼻内の温度を高くすると、鼻の粘膜にある毛細血管が収縮して、鼻粘膜の膨脹による鼻閉が軽減される面もあります。鼻がつまった場合は、蒸しタオルなどで鼻を温めてみるのも良いでしょう。

アレルギー性鼻炎と嗅覚障害
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小児のアレルギー性鼻炎
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