乳糖不耐症、乳糖によるアレルギー、乳糖による経口負荷試験については、
乳糖による経口負荷試験～乳糖不耐症、乳アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3469
でも掲載していますが、乳糖による実際のアレルギー例を掲載したいと思います。

乳糖によるアレルギー例（小児例）

・乳糖含有中華スープを摂食
1歳女児。母乳栄養児
症状：8か月時に初めて微量のヨーグルトを摂食して全身に蕁麻疹が出現し、乳は完全除去としていたが、1歳時に初めて中華スープを摂食し全身に蕁麻疹、嗄声。乳糖による負荷試験をおこなったところ、全身の蕁麻疹、不機嫌を認めた。

・乳糖添加静脈注射用ステロイド製剤の注射
8歳女児。
喘息発作時に添加物として乳糖水和物25.0mg含有のソル・メドロール40mg注射後、全身に膨疹が出現。

微量での乳アレルギーにおいて、乳糖に反応している場合もあります。乳糖はアイス・氷菓、チョコレート菓子やクッキー、スナック菓子、米菓、キャンディ、コーンフレーク・シリアル、ふりかけ、離乳食、スープ・ポタージュ、だし、ラーメン、うどんやそばなど幅広い商品で使用されており、市販の中華スープ、鶏がらスープなどで乳糖が使用されている製品もあります。
クミタス、アレルギーチェッカーでは乳糖を含む製品は、表示の必要がないとされていない限り、乳を含むとしていますが、乳糖は乳製品以外にも使用されていることを踏まえ、微量に反応する方は、原材料名、成分情報の確認をできるのが望ましいでしょう。