Author クミタスさん
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2019.12.10
アドレナリン筋肉注射は、現行でアナフィラキシー発症時の第一選択薬になっており、半減期も短く重篤な副作用は少ないところでもありますが、エピペンの副作用症状としては、動悸、頭痛、めまい、不安、振戦(ふるえ)、過敏症状、吐き気、嘔吐、熱感、発汗が挙げられており、過量投与の場合などで心室性不整脈や急激な高血圧、肺水腫などの合併症を起こすことがあります。
誤射による症状については以下にも掲載していますが、
エピペンを誤射した場合、どうなるか?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2482
血圧低下などのアナフィラキシー症状が出現している状態でない平常時に、練習用のキット(エピペントレーナー)で遊んでいたり、エピペンの練習をしていた際に、実際の注射器の方を誤注射し、血圧上昇、心拍数上昇、動悸などが見られることがあります(5歳16Kg男児にて右太もも外側に誤って筋注、4歳15Kg男児にて右太もも外側に誤って筋注し血圧上昇した例の報告も見られています)。
アドレナリンの血中濃度は注射後10分前後で、血圧は10~20分前後でピークとなり、その後漸減するとみられており、上記の児の例では投与から1時間後、1時間30分後には、血圧も下がっていますが、アレルギー反応を生じていない状態でエピペンを誤射などで投与した際に、血圧上昇、心拍数上昇、動悸といった症状が出現する場合があることも踏まえ、呼吸をしにくい、脈拍数の増加などの症状があらわれた場合には、受診できるのが望ましいでしょう。
出典・参照:エピペンを誤注射し高血圧を呈した2例
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