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2019.12.31
アトピー性皮膚炎は症状増悪、鎮静を繰り返しながら治療が長期に渡ることも少なくありませんが、その後の状態で改善が見られる児においては、どのような背景があるのでしょうか?
2017年1月~2018年3月にアレルギー科を初診で来院し、アトピー性皮膚炎と診断されて1年以上フォローされた患者さんを、初診から1年後の皮膚の状態をEASI(アトピー性皮膚炎評価指標の1つ)で寛解維持、軽症、中等症、重症に分類し、2段階以上改善を認めた者を改善群としたところ、中等症以上の47人(男児17人(36%))において、初診時の重症度は中等症33人、重症14人、月齢中央値26か月、1年後の寛解は14人(30%)、軽症は27人(53%)、中等症は6人(13%)、重症は0人であった。
改善群では初診時の好酸球数が有意に高く、TARC高値、総IgE、ダニ特異的IgEが低値で、より低年齢の傾向がみられ、家族のアレルギー素因に関連は見られなかった(出典・参照:アトピー性皮膚炎患者における1年後の湿疹コントロールを予測する因子に関する検討)。
上記では、初診時に急性炎症が強く、ダニ感作が少ないことが、良好な予後と関連する可能性を示唆しています。
改善がみられた小児アトピー性皮膚炎患者さんにおける傾向一例ではありますが、また他の報告などもアップデートしていきたいと思います。
アトピー性皮膚炎を発症する場合の傾向例~乳児期の湿疹
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