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気管支喘息における肺血栓塞栓症合併

2025.08.11

投稿者
クミタス

気管支喘息は肺血栓塞栓症のリスク要因となる場合もあるとの示唆もあります。肺血栓塞栓症を合併する場合、気管支喘息患者さんにおける傾向はあるのでしょうか?

2011年1月~2018年3月に、気管支喘息の病名がある307回の胸部造影CT施行例から気管支喘息と確定診断できる33症例、のべ57回の撮影について後向きに調査したところ、
検査前にステロイド投与があったのは37回、前処置がなかったのは20回であった。57回すべてで合併症なく検査を施行しえた。33例中12例で肺血栓塞栓症を検出した。肺塞栓合併例では非合併例と比べ有意にBMIが高く(p=0.024)体重が重く(p=0.033)、肺機能、喫煙、性別、D-dimerに有意差はなく、気管支喘息患者における肺血栓塞栓症合併例では,非合併例に比較して体重が重くBMIが高い傾向があるとの報告も見られています(出典・参照:村岡弘海 粒来崇博 駒瀬裕子 小野綾美 大山バク 鶴岡一 薄場彩乃 檜田直也 峯下昌道 横浜市西部病院における気管支喘息と肺血栓塞栓症を合併した症例の特徴 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科 聖マリアンナ医科大学呼吸器内科)。
上記報告は、気管支喘息と肺血栓 の合併例では BMI、体重が有意に高いとの調査結果となっていますが、今後も他調査や示唆などもご紹介していきたいと思います。

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