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有毒植物による食中毒~2020年4月発生例から

2020.05.19

投稿者
クミタス

クワズイモの葉、葉柄は、サトイモと似ていることで、クワズイモをサトイモと間違えて採取されることがあり、食中毒をおこすことがあります。
クワズイモが自生している場所にサトイモを植栽しており収穫時にクワズイモが混入、またクワズイモの茎が紛れ込んでいた状態でサトイモの茎(ずいき)が販売された例も過去に見られています。
クワズイモに含有するシュウ酸カルシウムが原因となり、症状としては口腔内のしびれ(イガイガ、ピリピリ感)、汁が付着した部位を中心にした皮膚炎、顔の紅潮や腫れ、悪心、下痢や嘔吐などが挙げられます。

同じく令和2年の4月に有毒植物による食中毒事例で、オオバギボウシ(ウルイ)として知人から譲り受けたバイケイソウが原因と考えられる食中毒も発生しており、嘔吐、めまい等の症状が出現しています。
食用可能な野草と有毒植物を間違えて採取し摂食しての食中毒は毎年発生しており、中には死亡例もあります。確認を重ね、確信が持てない場合は食用目的での採取、摂食、譲渡をしないのが望ましいところですが、野草を食べて症状が出現した場合は受診しましょう。

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