マカロンを摂食してアレルギー症状が出現する例は幾つか見られていますが、赤色マカロンを摂食した後で、吐き気、蕁麻疹、呼吸困難などを生じることがあり、赤色色素が原因である可能性が考えられています。

赤色の色素としては赤色40号、赤色106号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色2号、ベニコウジ色素、クチナシ赤色素、紅花赤色素、タマリンド色素、アナトー色素、唐辛子赤色素、アカキャベツ色素（赤～紫）、カロチノイド色素（赤、黄、橙）、コチニール色素などが国内で流通する食品にて使用されています。

赤色マカロンでも日本製では症状は出現せず、フランス製で症状出現した報告もありますが、赤色色素の中でもコチニール色素の含有有無、カルミンの含有有無が症状出現に影響する場合があります。
国内で製造販売されている食品においても、コチニール色素は饅頭、苺大福、アメリカンドッグ、ハム、ベーコン、ウインナー、ソーセージ、ランチョンミート、魚肉ソーセージ、かまぼこ（紅）、なると巻、たらこ、ハンバーグ、ハイビスカスティー、メロンソーダ、キャンディ、グミ、ゼリー、チョコレート菓子などで使用されていることがあり、国内で製造販売されているマカロンの一部でコチニール色素が使用されている場合もあります。
赤色マカロンに症状出現した方では過去に口紅使用後に局所の痒みが生じた既往がある方も見られており、口紅使用により経粘膜感作をきたした可能性も考えられています。
色の違いにより症状出現有無が異なる場合は、使用されている色素に反応している可能性があることも想定できると良いかもしれません。

着色料にアレルギー症状を示すのか？
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1571
コチニール色素による男児でのアレルギー例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3737