年齢が進むにつれてどのくらいの方が耐性獲得するか?については以下でも掲載しておりますが
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1560
今回は鶏卵アレルギーの方の耐性獲得率と、引き続き鶏卵アレルギーである方の傾向例に関する示唆をご紹介したいと思います。
沖縄協同病院小児科で鶏卵アレルギーと診断された児を対象に後向きコホートを作成。鶏卵耐性獲得率の経年的変化を示し、6歳時点における鶏卵除去継続に関連する1歳台の背景因子に関して検討を行ったところ
対象210例の鶏卵耐性獲得率は、2歳12%、3歳34%、4歳54%、5歳68%、6歳で79%(134/170)であり、6歳時点で解除群134例、遷延群36例、脱落群40例であった。
多重ロジスティック回帰分析では、鶏卵完全除去(オッズ比:13.8、P<0.01)、卵白特異的IgE値(class)高値(オッズ比:3.84、P<0.01)が6歳時の鶏卵アレルギー遷延と有意に関連していたが、性別及びアナフィラキシーの既往とは有意な関連を認めなかった(出典・参照:酒井一徳 杉浦 至郎 尾辻健太 遷延する鶏卵アレルギーに関する後ろ向きコホート研究, 日本小児アレルギー学会誌, 2021, 35 巻, 2 号, p. 135-144)。
上記では約8割の鶏卵アレルギーは6歳までに寛解し、一方、1歳台の鶏卵完全除去と卵白特異的IgE高値は、6歳以降も鶏卵アレルギーが続くリスク因子となり得ることを示唆しています。
特異的IgE抗体価が高値であることは、除去解除に影響する因子の1つになる可能性は今までにも示唆されており、食物経口負荷試験で陽性となる方の傾向として以下などによる影響可能性が挙げられています。
・特異的IgE抗体値が高い
・アナフィラキシーの既往、誘発症状が重症
・不必要な食物除去
・アトピー性皮膚炎の増悪
また今後もタイプ別での耐性獲得状況など掲載していきたいと思います。
除去解除に影響する因子の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2162
食物アレルギーの症状に影響する要因可能性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3211
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