Author クミタスさん
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2022.05.04
スポーツで熱を持った筋肉のほてりを冷やしたりする目的などで使用される瞬間冷却剤(アイシングスプレー)の「使用上の注意」には以下記載がなされている製品もあります。
「凍傷のおそれがあるので、直接肌にスプレーせず衣服等の上からスプレーしてください。また同じ個所に連続して1秒以上スプレーしないでください。」
内容液と噴射剤(液化ガスまたは圧縮ガス)が、密閉された容器の中に圧力のかかった状態で入っているエアゾール製品は、噴射ボタンを押すことで内容液と噴射剤の混合物が放出されます。液化ガスのLPGやDME(ジメチルエーテル)などは、気化する際に周囲の熱を奪うため、冷却スプレーにも利用されており、噴射し続けると噴出口周辺がマイナス25℃位まで下がります。そのため、これらを含む瞬間冷却剤(コールドスプレー、アイシングスプレー)、またシリコンスプレー、スプレー塗料などを使用していて、凍傷を生じることがあります。
断続的に噴射した箇所や噴射時に噴射液が当たった指が腫れ水疱を生じたり、噴霧ボタンを押していた中指が凍ったように冷たく動かなくなってしまい、慌てて温めて中指が動くようになったが、激しい痛みになり膨れ治療1週間未満のけがとなった例、屋外でシリコンスプレーを用いてスコップのコーティングをしていたところ、指先端にもスプレーが当たっており凍傷になり、温水で10分ほど温めた後、自宅で経過をみていたものの、しびれ、感覚低下が残存するために受診した例なども見られています。
LPG、DME(ジメチルエーテル)は可燃性であり、これらを含有する瞬間冷却剤をガスコンロや蚊取り線香など火気のある場所の近くで使用し、着火するおそれもありますので、使用時は十分に換気のうえ火気のある場所の近くでは使用しないようにし、近づけて噴射したり同じ個所に長い時間噴射しないなど、適した使用ができるのが望ましいでしょう。
出典・参照:スプレー缶製品の事故に注意 コールドスプレー使用時とスプレー缶の穴開け時の事故も発生
防水スプレーの吸入による肺障害
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3642
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