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低出生体重児におけるTARC値

2025.02.28

投稿者
クミタス

血清TARC値はアトピー性皮膚炎の病勢を示す指標の1つで、血清TARC値が高値時には、アトピー性皮膚炎の重症度が高い傾向があります。
血清TARC値の上昇~アトピー性皮膚炎以外が原因である可能性も
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3404  
また血清TARC値は、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES) の患者さんで上昇していることがあります。
血清TARC値の上昇と食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2117
今回は低出生体重児におけるTARC値の状況に関する報告を掲載します。
 
2013年1月から2018年1月までに当院に入院した超低出生体重児、極低出生体重児、低出生体重児、正出生体重児で修正37〜42 週になり退院前に測定しTARC値の中央値を求めた。
外科疾患、染色体異常、食物蛋白誘発胃腸炎を除いた超低出生体重児、極低出生体重児、低出生体重児、正出生体重児は計1254名で、超低出生体重児は115名、極低出生体重児は125名、低出生体重児は604名、正出生体重児は410名であった。 TARC 値の中央値は超低出生体重児549pg/ml、極低出生体重児 641pg/ml、低出生体重児 1038pg/ml、正出生体重児 1273 pg/ml であり修正 37〜42 週におけるそれぞれの低出生体重児と正出生体重児のTARC 値に有意差を認めた(いずれもP<0.001)(出典・参照:後藤綾子 久保田慧 女川裕馬 太田栄治 瀬戸上貴資 新居見俊和 川野裕康 永光信一郎 福岡大学病院小児科 福岡大学病院総合周産期母子医療センター 低出生体重児のTARC値の検討)。
TARC値に関しては、以下にも掲載しております。宜しければご覧ください。
腸疾患と血清TARC値
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3775

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